しばらくアップデートされていなかったBIAS AMPもBIAS FXもディスコンになり、いよいよハード専門になるのかなぁと思っていたPositive Gridから、BIAS Xがリリースされました。
売りは「AI搭載」ということで、テキスト入力による音作りが可能です。
日本語にも対応しています。
大まかなイメージを形にするのに有効ですが、はっきりと音が決まっている場合や細かい追い込みは遠回り感があります。
何を使えば、どこをいじれば目的の音になるかわかっている人は自力でやった方が手っ取り早いです。
ギターサウンドに特別こだわらない人や、逆に「あのギタリストの音」「あの曲のリフの音」等、出したい音はあるけどどうするかな…という人にとっては、プリセットを探し回るより効率が良いのではないでしょうか。
オーディオトラックからのトーンマッチングも可能です。
「ハムバッカーで弾くクリーン」「シングルコイルで鳴らすマーシャル」のようにアンプ前段の条件を指定すると、音作りのヒントやセオリーを学べそうです。
意外とこだわって「こんな条件で作ったよ」と説明してくれます。
音の傾向は、モデリングにもAIを使用しているからかナチュラルで破綻しにくい方向性な気はします。
先代はスピーカー周りが貧弱でしたが、克服されました。
マイクは少々動かしにくいですが、音は選びやすいです。
Doublerが標準装備されていて、エフェクティブにならず自然で良いです。
欠点をあげるなら、
・ルーティングの自由度が低い
・Dry/Wetが無い
・個々のアンプやエフェクターのプリセットが無い
といったところでしょうか。
上の2つは連動していて、もっと自由に分岐を作れればDry/Wetが無くても困らないのですが…
今のところ、例えばアンプ前段だけDry/Wetがほしいだけなのに「INPUT直後〜キャビネットまで同じルーティングを作ってミキサーで調整する」という面倒な作業が発生します。
上手く指示すればAIがやってくれる可能性が…?
個々のモジュールのプリセットを作れないのも、AIで何とか…非常にシビアな言葉選びを必要とされそうですが…
「AI搭載」を売りにしてしまうのが惜しいくらいサウンドがしっかりしているので、
今後のアップデート等で使い勝手が改善されるとAIとの役割分担がしやすくなると思います。