2016年1月24日日曜日

PU組み合わせ忘備録-Seymour Duncan(ハムバッカー)編

好んで使った組み合わせから試しただけの組み合わせまで、ピックアップ単体ではなくセットで使った感想を、忘れ去る前に残しておこうと思います。

まずは1番使用機会が多かったSeymour Duncan(ハムバッカー)から。


SHR-1n×SH-4

フロント『Hot Rails』とリア『JB model』のコンビ。

SSHだったTalboタイプ(バスウッドボディ)をHSHにしたくなり、初めて購入したリプレイスメントピックアップです。

JBはド定番だから、ホットレールはシングルサイズHB且つバーポールピースだから、という理由で購入。

これがいきなり大失敗でした。

ホットレールはともかく、JBはなんでこんなのが人気なの?と耳を疑いました。

あまりにも音抜けが悪いせいで、他のギターとアンプのセッティングが共有出来ない事態に驚愕。

「高1のオレには早かったのか…」
僕とJBの長い確執はここからスタートしました。

音の好みは別として、PUの組み合わせ自体は間違っていなかったと思います。


SH-2n×SH-5

次に使ったのはフロント『Jazz model』とリア『Duncan Custom』のコンビ。

SHR-1n×SH-4から一転、こちらはこの後ずっとメインの組み合わせとなりました。

フロント/リア共に固めの音で歪ませても芯が残り、クリーンサウンドも綺麗という、自分の中で基準となる音を出してくれます。

ソロの途中でリアPUからフロントPUに切り替えた時、自然に音が前に出てくる感じがすごく気持ち良いです。

何を載せるか迷った時は、とりあえずこのセットを試してみます。

24フレットだとSH-2b×SH-5もオススメです。


SH-1n×SH-5

フロント『'59 model』とリア『Duncan Custom』のコンビ。

Customは59のハイパワー版という体なので、前後のバランスは良好です。

個人的にはSH-1b×SH-5の方が好みです。

ブリティッシュ系のアンプならSH-1n×SH-5、アメリカン系のハイゲインアンプならSH-2n×SH-5という個人的なイメージを持っています。


SH-1n×SH-4

フロント『'59 model』とリア『JB model』のコンビ。

トーンバランスは良いと思いますが、カタログスペック以上にJBはハイパワーに聞こえるので、リアPU中心の音作りをする人にはフロント59だと物足りない気がします。

メインのフレーズはリアで、フロントはカッティング他目立たない場所で…と割り切って使える人向けだと思います。


SH-2n×SH-4

フロント『Jazz model』とリア『JB model』のコンビ。

セイモア・ダンカン氏お薦めの組み合わせ(だった記憶があります…)。

SH-1n×SH-4のバランスをフロント寄りにした感じです。

綺麗なクリーンサウンドが欲しい人や、目立つフレーズをフロントで弾く人には丁度良いかと。


SH-2n×SH-14

フロント『Jazz model』とリア『Custom 5』のコンビ。

24フレットのギターだとフロントが明る過ぎて、フロント/リア切替時のメリハリが足りませんでした。

22フレットだといくらか改善します。

SH-2b×SH-14も試しましたが、ややCustom 5の押しが弱く感じます。


SH-1n×SH-14

フロント『'59 model』とリア『Custom 5』のコンビ。

24フレットのギターだと、SH-2n×SH-14よりバランスが良いと思います。

22フレットでも問題無し。

良い意味でフロント/リア共に倍音が少ないというか、キャラクターが薄い気がします。

SH-2n×SH-5だと高域がうるさい、という人には合うかもしれません。


SH-6n×SH-6b

フロント『Duncan Distortion』とリア『Duncan Distortion』のコンビ。

フロント/リア共に非常にキレイな音が出ます。

ただ、フロント/リア切替時のメリハリはやや弱いです。

EMGの『フロント81』×『リア81』に似た印象です。


SH-2n×SH-6b

フロント『Jazz model』とリア『Duncan Distortion』のコンビ。

良い意味でフロント/リアのキャラクターに明確な差が生まれます。

EMGの『フロント60』×『リア81』に似た印象です。

クリーンはフロント、ディストーションはリア…と割り切って使う人向けだと思います。


SH-14×SH-6b

フロント『Custom 5』とリア『Duncan Distortion』のコンビ。

24フレットのギターだとSH-6n×SH-6bもSH-2n×SH-6bもフロントのパンチが足りない為、試しにハイパワーなヤツをフロントに載せてみました。

これがEMGの『フロント85』×『リア81』みたいになって大当たり。

倍音、歪み感が少ないCustom 5は、意外とフロント適性がありそうです。

ちなみに、下の写真はこのセットのフロント『Custom 5』の写真です。


ロゴを消した後がうっすら見えますね。


SH-4×SH-6b

フロント『JB model』とリア『Duncan Distortion』のコンビ。

行き場を失ったJBを無理やりフロントに。

24フレットだと意外にありかと。

でも個人的にはCustom 5の方がフロント適性は上だと思います。


SH-PG1n×SH-PG1b

フロント『Pearly Gates』とリア『Pearly Gates』のコンビ。

前後のバランスは良好です。

単純なトーン/パワーの話ではなく、アンプの種類やクリーン~ディストーション問わず、フロント/リアのマッチングが絶妙です。


SH-PG1n×SH-5

フロント『Pearly Gates』とリア『Duncan Custom』のコンビ。

SH-1nよりフロントにパンチが欲しい、でもSH-2nは何か違う…という場合に良いかと。
ビンテージ系の暴れん坊×ハイパワーな優等生という、なかなか面白いコンビだと思います。
バランスよりは、それぞれのキャラクターの違いが活きる組み合わせです。

24フレットのギターならSH-PG1bにするのもアリですが、SH-PG1nよりもワイドレンジで暴れるので、ネック周りの質量が少ないギターの場合はうるさく感じるかもしれません。


SH-PG1n×SH-11

フロント『Pearly Gates』とリア『Custom Custom』のコンビ。

ダンカンでは少数派のアルニコⅡマグネットなのでとりあえず組み合わせてみたのですが、キャラクターが噛み合わなかった印象です。

SH-PG1n×SH-5と違い、それぞれのPUに合わせた音作りが必要で面倒だった覚えがあります。
ディストーション専用機なら問題無しでした。


APH-1n×SH-11

フロント『Alnico II Pro』とリア『Custom Custom』のコンビ。

個人的にダンカンっぽくない音が出る組み合わせだと思います。

Custom Customのスムーズなアタック感にマッチするフロントPUは、ダンカンだとAlnico II Pro以外に選択肢が無い気がします。

SH-PG1n×SH-PG1b同様、アンプの種類やクリーン~ディストーション問わずバランスが良いです。

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以上、自分が試した中から印象に残る組み合わせを書いてみました。

この中で、未だに手元に残っているギターに載っているのは、
SH-2n×SH-5 -レスポールDC(自作・特重)
SH-2b×SH-5 -Talboもどき(バスウッドボディ)
SH-14×SH-6b -レスポールスペシャルDC(自作・24フレット)
SH-PG1n×SH-PG1b -レスポールタイプ(EDWARDS)
です。
早い話、これが自分の気に入った組み合わせです。


個人的なピックアップ選び(ハムバッカー)の傾向としては、
・リアPUはそこそこの出力が欲しい
・固めのアタックと、クリアでブライトな音が好み
・リアPUのマグネットはセラミックが好き
・リアにアルニコ5はNG
・リアがアルニコ2なら、フロントもアルニコ2
・JBはキライ
といったところでしょうか。

ダンカン以外でもそうなのですが、『リアにアルニコ5』が本当にダメです。

自分のアンプ側の音作りと相性が悪いのが原因でしょう。

アルニコ2はPU自体の主張があまり強くないので、どんなアンプでも無難に対応してくれる印象です。


ギター本体やアンプ等、他の要因に影響されやすい物なので、あくまで参考までに。

いずれは個々のピックアップのレビューも書こうと思います。


ピックアップ・レビュー/Seymour Duncan(ハムバッカー)編①


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