2015年6月15日月曜日

Studio One 3のレビュー

Studio One 3のフリー版、Studio One Primeは6月に登場予定ということらしいのですが、待ちきれずにデモ版(Studio One Professional)に手を出してしまいました。

せっかくなので、レビューを書かせていただきます。


Studio One Professionalのデモ板を入手するには、My PreSonusアカウントを作成する必要があります。

メールアドレス等を登録するだけですぐに作れます。

Studio Oneの特徴的な部分なのですが、非常にデータがコンパクトです。

今回のデモ版のインストーラーも、90.4MBしかありません。

(別途ソフトサンプラーの音色等をダウンロードする必要がありますが)

当然、インストールも速いです。


インストール直後というのもありますが、ソフトの立ち上がりも軽快です。

画像内のプロセスが5秒で行われていますね。


メインの画面はStudio One 2とほとんど同じです。


新規ソング→空のソングで曲を作ってみましょう。

タイトル、サンプルレート、テンポ等の設定がここで出来ます。


シンプルな編集画面が立ち上がります。


まずはドラムを打ち込むので、インストゥルメントトラック(鍵盤マーク)を挿入します。


サンプラーを使います。

画面右からドラッグ&ドロップして立ち上げることも出来ます。


とりあえずプリセットから使えそうな音を探してみましょう。


そういえば、ついにステップ入力機能が搭載されました。

「MIDIに弱い」というイメージを払拭出来るでしょうか?


つづいてベース。結構使える音がありました。


凝ったフレーズではないので、小さい画面でも余裕で打ち込めます。


最後はギターです。

まともに使えるギターの音を出すサンプラーにはなかなかお目にかかれませんね…

今回も音作りに四苦八苦しました。


発音のタイミングや音程をずらしたり、音を重ねたりしてリアルなギターの音に近付ける方法はあるのですが…

「打ち込みの音は打ち込みらしく」というのが、割りと真面目な個人的意見です。

めんどくさいとか、負け惜しみだけではありません、ハイ。


入力が終わったら、次はミックス作業です。

コンソール内にプラグインの主要パラメーターが小さく表示されるのが結構いいですね。


付属のアンプシミュレータです。

エフェクターも使用可能です。


ミックスが終わったら最後はマスタリングです。

右の小さいプレビューが良い雰囲気を出してくれます。

Pro EQ(7バンド・パラメトリックEQ)は使えましたね~。

ただ、出来ればマキシマイザーが欲しかったです…



出来上がったのがこちら。

前半がStudio One 3で打ち込んだもの、後半はMRS-1266から引っ張りだした音源をミックスし直したものです。


よく「これ、前半いるの?」と言われます。

打ち込み前提で作ったパートなので、「あぁ、こんな感じになるんだ」というのが伝われば良いかなぁと思います。


さて、肝心のStudio One 3の使い心地についてですが、とにかくキビキビ動いてくれるというのが個人的に1番気に入った点ですね。

起動の時点でもっさりされると、使う気も失せてしまいます。

Studio One 3なら少々低スペックなパソコンでも、フリーズせずに使えます。

(サブ機のCore 2 Duo×メモリ4GBでも普通に使えましたよ)


そしてMIDI周辺については、まだ改善の余地ありです。

ステップ入力の操作性や、ベロシティの最大値が100までだったりと、少々発展途上な部分があるなという印象です。

僕みたいに、オーディオトラックの編集がメインの人には全く問題無いレベルです。


そして、モニターは大きい方が良いかもしれません。

何となくですが、1つの画面内で効率良く作業をする、という設計思想を感じます。

普通に使うと画面が細分化されるので、小さいモニターだと1手間増えてしまいます。


ミックスコンソールやエディターが完全に別のウインドウで立ち上がるDAWの方が、小さいモニター向きだと思います。



デモ版の期限は30日間で、その後はStudio One Primeとして使えるみたいですね。

気になる人は、ぜひ試してみて下さい。