まず最初に、トーンカット用の改造ポットはボリュームコントロールには使えません。
しかし、抵抗を削った場所で信号が途切れるため、フルテン以外では音が出ません。
フルテンでアースから独立し、且つボリュームを下げても使えるポットを作るには、二連ポットを使います。
難易度は少々高くなりますが、興味のある人は作ってみましょう。
さて、本題です。
トーンコントロール以外の改造したポットの使い道ですが、僕はハムバッカー等のタップに使います。
コイルバランサーという呼び方がありますね。
普通はスイッチでハム/シングルの切り替えをしますが、ポットでも代用可能です。
タップスイッチの配線。 どこにも接続しないorアース直結の2択。 |
例えば4芯のハムバッカーなら、スイッチが無い場合だとタップ線がどこにも繋がれず、絶縁保護された状態だと思います。
だいたいこんな感じ この場合、赤白一組で「タップ線」です。 |
どういう状況になるのか、回路図で見てみましょう。
フルテン 独立した状態 通常のハムバッカーサウンド |
0に近付くほど、アースに信号が落ち、 ハムバッカーの片側の出力が下がります |
アース直結 タップされたシングルコイルサウンド |
早い話が、スイッチの『 0 or 10 』がポットなら『 0 ~ 10 』になるよ、という事です。
実用性は人によりけりですが、結構遊べます。
ブリッジから遠い方のコイルがアースに落ちるように配線すれば、少し出力を下げつつ音やバイト感を固めに…と、手元での音作りの幅が広がります。
トーンは使わない、使わないポットがもったいない、コイルタップしたい、スイッチに換えて外観が変わるのが嫌、でもスイッチ付きポットは値段高いし…
僕は全部あてはまったので、スイッチが似合わないと個人的に思うレスポール系は、全てこの配線にしています。(EMGは除く)
注意点ですが、普通のポットだとトーン同様に、フルテンでもタップ線からアースに信号が落ちてしまいます。
改造したポットなら、原音に影響はありません。
そして、この回路を本格的に使うつもりなら、ポットの抵抗値やカーブを変更した方が良いと思います。
通常、ハムバッカーを搭載したギターのトーンポットは500kΩ・Aカーブ(SSH・HSHだと250kΩの場合も)が多いです。
これらをそのまま使いまわしても問題無いのですが、半分くらい回してもあまり変化せず、そのあと急に変化してしまう…といった不満を持つ人も出てくるでしょう。
完全に好みの問題なので、こだわる人は色々なポットを試して自分に合う物を探して下さい。
個人的には100kΩや50kΩといった抵抗値の小さい物が好印象でした。
さて、長くなりましたがそろそろ終わりにします。
久々に回路図を書いてテンション上がりました。
家に大量に余っているポット・スイッチ・配線材を見て、それでもなお湧き上がる物欲…
う~ん、秋葉原に行きたくなってきた…
【 トーンカット ①トーン回路の仕組み 】
【 トーンカット ②ポットの改造 】
【 トーンカット おまけ 】
さて、長くなりましたがそろそろ終わりにします。
久々に回路図を書いてテンション上がりました。
家に大量に余っているポット・スイッチ・配線材を見て、それでもなお湧き上がる物欲…
う~ん、秋葉原に行きたくなってきた…
【 トーンカット ①トーン回路の仕組み 】
【 トーンカット ②ポットの改造 】
【 トーンカット おまけ 】