2016年1月31日日曜日

Bus Driver (Nomad Factory)

Nomad Factoryのサチュレーション・コンプレッサー、『Bus Driver』のレビューです。


期間限定で無料配布されています。

GUIの下部に「MODEL 1176 LA2」とありますが、確かに見た目・操作系は1176/LA-2Aを混ぜた感じですね。

中身はオプティカル・コンプなので、LA-2A系なんでしょう。

かなりスムーズな効きです。

瞬発力に欠けるタイプなので、いきなりガッツリ潰そうとすると不自然になりますが、
逆にコンプレッション・レベルの上限は見極めやすくなります。

ソフト・クリッパーも内蔵されているようで、意図しない歪みへの耐性は非常に高いと思います。

コンプ、リミッターとして使うと、ボーカルやギターソロでなかなか良い味を出しそうです。



『Bus Driver』 『サチュレーション・コンプレッサー』ということで、まぁ当然サチるんだろうな~と思いながらインストールしましたが、「TUBE DRIVER」のツマミを回さない限りはとてもクリーンなヤツですね。

サチュレーションとコンプは完全に別、と考えて良いでしょう。


で、そのサチュレーションについてですが、これもなかなか良い塩梅です。

「TUBE DRIVER」ツマミの半分くらいまでは、かなり繊細に歪みの量をコントロール出来ます。

サチュレーターとして見ると、「何だ、全然歪まねーじゃん」と言いたくなりますが、コンプレッサーとしてはそれくらいの方が扱い易いと思います。

チューブ(真空管)臭さのコントロール、とでも言えば伝わるでしょうか…

レンジが広いので、徐々に飽和感が増すのを感じ取る余裕があります。

マスタリングで雰囲気を変えたい時にも使えそうです。


「TUBE DRIVER」ツマミの後半は、結構グイグイ来ます。

「歪む」というよりは「潰れる」という変化でしょうか、あまりエグい感じはしません。

最大の10まで回しても、EDM系のドラムやシンセ、オルガンなら普通に使えそうな音です。



う~ん、無駄が無いですね。

さすが定価129ドル。

個人的に、オプティカル・コンプ選びは決め手が少なくて難しいのですが、コイツは面白いですね。

予想より遥かに良いプラグインでした。

見た目もカッコイイですし、キャラクターもしっかりしています。


無償で入手するにはDon’tCrac[k]のアカウントが必要だったりと、慣れない人にはハードルが高いかもしれませんが、ぜひ使ってみて下さい。

購入から認証までの手順は、ICONさんの記事を見れば簡単だと思います。
http://icon.jp/archives/11770

無償配布が行われた経緯も、併せて読んでみて下さい。
http://icon.jp/archives/11778


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