2016年5月18日水曜日

IK Multimedia 『T-RackS Saturator X』リリース(レビュー追記)

IK Multimediaがサチュレーター『T-RackS Saturator X』を発売しました。


商品ページ↓
http://www.ikmultimedia.com/products/trsaturatorx/

シンプルで使いやすそうですね。

10種類のサチュレーション・モードが用意され、ナチュラル系からエグいものまで、幅広いサチュレーションをかけられます。


クリッピング防止のブリックウォール・リミッターも搭載、M/S処理やオーバーサンプリングにも対応しています。

価格は€79.99、T-RackS Custom Shopなら80 Gear Creditsです。


<追記>

さて、使ってみた感想ですが、個人的には思い切って歪ませたくなるタイプです。

もっと多くのパラメーターを駆使して、繊細に歪み・飽和感をコントロール出来るサチュレーターは他にもたくさんあります。
Saturator Xは、ほぼモード選択(10タイプ)とゲインだけで操作することになるので、繊細な音を求めて使うプラグインじゃないと思います。(出来ないとは言いませんが)

「ここで限界、これ以上は音が破綻しそうだな~」というところから、さらに粘ってくれるのがコイツの魅力じゃないでしょうか。
限界値の高さ、音楽的な変化の振り幅の広さとでも言えば伝わるでしょうか…

ちなみにプリセットはこちら↓

そして、気になったのは下の画像の左側の黄色い鎖のマーク、インプット・ゲインとアウトプット・レベルのリンク機能です。
どんな挙動をするのか注目していましたが、非常に単純に「GAINを5bB上げたらOUTPUTが5dB下がる」「GAINを10bB上げたらOUTPUTが10dB下がる」という機能です。
過度に音量が大きくなるのを防いでくれる親切設計です。

ちなみに、リンクをONにした時のツマミの位置(関係)が基準になります。
そして、リンクした状態でGAINを上下するとOUTPUTも連動しますが、OUTPUTを上下してもGAINは動きません。

アウトプット・ボリュームのキープに手間を取られないので、安心してグイグイGAINを回せます。


公式のデモ動画・音源↓