>>Peavey 『ReValver 4』 レビュー(エフェクト・その他編)<< こちらもどうぞ
ReValver 4 自体は無料のアンプシミュレータとして配布されています。
ダウンロードはコチラ→ https://revalver.peavey.com/download
最低限のアンプ/キャビネット/エフェクトで構成され、追加のモジュールはAmp Storeで購入できます。
AmpliTube Custom Shopと似たような形ですね。
アンプは$8、キャビネットは$2、ストンプエフェクトは$4と、大変お手ごろな価格です。
欲しいものを絞り込めば、数千円で好みの環境を作れます。
さて、ここで紹介するのは「ReValver 4 Producer Pack」という、$250近いモジュールを$99.99で手に入れられる最もお得なバンドルについてです。
これを買えばほぼ全てのアンプと多くのキャビネット/エフェクターが揃います。
購入していない物はデモモード(一定の間隔でちょっと間抜けなノイズが出ます)で試すことが可能です。
特にキャビネットは選択肢が豊富なので、好みの物を探してみましょう。
ちなみにアンプの全ラインナップはこちら↓
右に赤い「D」のマークがついているアンプはProducer Packに含まれていません |
ややハイゲイン系寄りのラインナップでしょうか。
当然、音は良いです。
アンプメーカーが変な物を作るわけにはいきませんからね。
どんなアンプシミュレータもディストーションは良いんですが、違いが出る・好みが別れるのはクリーン/クランチだと思います。
ReValverのクリーントーンは張り・存在感があって良いですね。
クランチも表現の幅が広く、淡白になりません。
Amp Storeで視聴が出来るので、ぜひ聴いてみて下さい。
GUIは少しダークな光沢感があって、個人的に好みの質感です。
下段は「RIR 2」というキャビネットモジュールです。
マイキング、フィルター、位相の反転等の設定が可能です。
マイクの種類がとても豊富 |
そして、「RIR cabinet modeler」というIRファイルを読み込めるキャビネットシミュレータもあります。
RIR cabinet modeler |
設定項目も充実しているので、非常に優秀なIRキャビネットシミュレータだと思います。
ちなみにフリー版(初期状態)には、機能制限版の「RIR 2 Lite」のみが搭載されています。
話はアンプに戻るのですが、このReValverの目玉(?)機能として、アンプのカスタマイズがあります。
それも、なんと回路図を使います。
Peavey 6505+ の回路図 |
擁護する言葉も思いつかないくらい使い辛いです。
似たような機能を搭載した『BIAS Amp』はプリアンプ、パワーアンプ、EQ、バイアス調整…と個別で設定可能なので、誰でも手軽にカスタマイズ出来ます。
しかしコイツは、回路図上からカスタマイズしたいパーツを探さなければいけません。
せめて「これ真空管」「この辺イコライザー」とガイドが出てくれれば良いのですが、そんなものはありません。
しかも、あたりまえですが回路図は全てのアンプで異なります。
まぁ記号を覚えれば何ということないのですが…
そして、「う~ん、それだと音出ないんだけどねぇ…」と言われることもしばしば。
言ってくれるだけマシなのですが、このあたりもどういじっても音を出してくれるBIASとは異なります。
壊れはしませんが、本当に音が出ない本格仕様です。
一応、全て褒め言葉のつもりです。
ここまでマニアックな機能は珍しいと思います。
やはり楽しく使えるのが何よりも大切です。
まずは真空管を換えて「わ~、6534だ~」というところから始めて、ノウハウを身につけましょう。
アクティベートにUSBデバイスが必要 |
長くなりそうなので、エフェクト等残りの機能はまた別の機会に。
マニュアル等が全て英語だったり、アクティベート用にUSBデバイス(USBメモリ/iLok/USBオーディオインターフェイス/スマホ)を接続する必要があったりと、やや使う人を選ぶと思います。
万人受けするタイプではないので、あえて『アンプシミュレータまとめ』でも1番上にはしていません。
プラグインの扱いに慣れて、ちょっと他の人とは違うアンプシミュレータが欲しいな~という人は、ぜひ使ってみて下さい。
もっとユーザーが増えて、日本語の情報が充実するとうれしいですね。
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