2015年6月28日日曜日

LANDR (使ってみた編)

LANDR (使い方編)の続きです。

以前紹介したMODERN ROCK - GUITAR AND BASS LOOPSを使って、音量を変化させながらLANDRのマスタリング後の仕上がりを確かめてみましょう。



同じフレーズをループさせて、32小節毎に1dBずつ音量を上げていきます。


  •   1~ 32小節 (0:00~0:44) -4.0dB  (LANDR推奨値)
  •  33~ 64小節 (0:45~1:29) -3.0dB
  •  65~ 96小節 (1:30~2:14) -2.0dB
  •  97~128小節 (2:15~3:00) -1.0dB
  • 129~162小節 (3:00~3:48) -0.1dB

という感じです。


まずはアップロードした元のファイルがこちら↓



イコライジング・リミッティング無し、リバーブも最低限です。


そして、音圧レベル『中』でマスタリングしたものがこちら↓



この音源に関しては、ピークの音量は-1.0dBから-0.1dBくらいが当たりだったようです。

音数が増えていくとまた違うのかもしれませんが、元のミックスの雰囲気も損なわれておらず、まだコンプレッションにも余裕がありそうです。

音圧レベル『中』なら、ボリュームを多少大きくしてアップロードしても不自然なマスタリングにはならないでしょう。

ちなみに、-0.4dBでリミッターがかかっているようです。


そして、個人的に少々物足りないので、音圧レベル『高』も試してみました。



おぉ…後半はカオスですね。

前半は結構いい感じです。

音が団子っぽくなるのを逆算したミックスをして-4.0dBくらいでアップロードすれば、『中』より遥かに音圧を稼げます。

ボリュームは大きく感じますが、-0.3dBでリミッターがかかっています。



それぞれの波形を比較してみましょう。

元のファイル
音圧レベル「中」
音圧レベル「高」

『高』は見事な”海苔”が出来てますね~。

音圧レベル『低』は変化が小さかったのでパスしましたが(無料プランは月2曲まで)、もともと音圧の高い音源には丁度良いのかもしれませんね。


プランによってはMP3やCD音質が無制限でマスタリング可能です。

また、無料プランでも都度課金すれば高音質のマスタリングも出来ます。


「自分でマスタリング出来るよ~」という人も、ぜひ試してみて下さい。

簡単な手順しかありませんが、これはこれで奥が深いですよ。



さて余談ですが、今回のギタートラックの歪みはKuassaの『Amplifikation One』を使いました。


8種類ある中の「Kuassa Custom」というアンプなのですが、これがなかなかの優れ物です。

普通のアンプにあるCLEAN、CRUNCH、LEADのチャンネルに加えて、イコライザーのキャラクター(19種類)やトランス(4種類)を選ぶスイッチがあります。

これらに加えてスピーカーやマイク、マイキングの変更も出来るので、出せる音の幅はかなり広いです。

基本の音が好みなら、これ1つあれば音作りに困ることはないでしょう。


今回はCRUNCHチャンネル、ツマミは全てセンターで固定です。

上の画像の⑨outputと⑩tonestackだけを操作して音を変えたので、その効果がよく分かると思います。

Kuassaについてはこちら↓

http://www.kuassa.com/

Amplifikation Oneのデモ版もあります。